1. ガイドラインの目的
本ガイドラインは、返送いただく製品が有害物質(化学物質・生物由来物質・ウイルスなど)に汚染されていないことを確認し、作業者の安全と社内の衛生環境を保つために定めたものです。
2. 対象となる有害物質
返送いただく製品において、以下のような物質による汚染がないことをご確認ください。
【化学的有害物質】
- 潤滑油、切削油、洗浄液
- 酸、アルカリなどの薬品類
- 接着剤、樹脂溶剤などの有機化合物
【生物的・感染性有害物質】
- 血液、体液、排泄物
- カビ、細菌、ウイルス(COVID-19、インフルエンザ、ノロウイルス等)
【その他】
- 放射性物質、アスベスト
- 重金属粉末、PCB含有物
3. お客様へのお願い
a. 事前除去処理の実施
上記の有害物質に該当する恐れがある場合は、必ずお客様にて適切な除去処理を行ってからご依頼ください。
例として、以下の方法があります。
- アルコールや次亜塩素酸水による清拭
- 中性洗剤での洗浄と十分な乾燥
- 揮発性成分の換気を利用した除去
- 感染性物質への消毒処理(不活化)
※除去処理方法の参考として、以下の外部資料もご参照ください。
調査用返送品の取扱いに関するガイドライン
一般社団法人日本医療機器テクノロジー協会
https://www.mtjapan.or.jp/jp/mtj/safety-use/pdf/211125_01.pdf
b. 除去が困難な場合の対応
除去が困難、または安全な状態が確認できない場合は、当社では受け付けできません。
安全の確保が優先されるため、あらかじめご了承ください。
c. 除去処理が未完了の製品について
以下に該当する場合、受け入れをお断りし、製品を返送させていただくことがあります。
- 外観上の汚れ、液体残留、異臭がある
- 密封されていない状態で感染性リスクがある
- 有害物質の残留が疑われる
4. 有害物質除去処理済み製品の梱包・送付方法
① 有害物質除去の実施
有害物質の除去を行う
② 乾燥・最終確認
異臭、液体残留、粉じんなどの異常がないことを確認
③ 清潔な梱包
再汚染を防ぐため、できる限り二重に包装することを推奨します。
④ 「有害物質除去済」ラベルの貼付(任意)
識別・安全確認が容易となり、取り扱いがスムーズに進行します。
5. 特記事項
作業中に有害性が確認された場合、直ちに作業を中断し返送対応とさせていただくことがあります。
対象機器の有害物質が適切に除去されていない場合、当社や作業担当者に対する健康リスクや機器の安全性に影響を及ぼす可能性があります。これにより発生する問題については、補償を求める場合があります。