• 文字サイズ変更
  • S
  • M
  • L
  • No : 273668
  • 公開日時 : 2024/01/22 18:27
  • 更新日時 : 2024/03/01 10:35
  • 印刷

[共通]化学防護手袋の選定方法-応用編-

▶基本編で選定した化学防護手袋の材質が、使用物質に耐えられません(溶解・膨潤など劣化します)。
▶複数の薬品の混合物の場合はどうしたらよいでしょうか。
▶対象物質が性状が個体の場合も同様の義務が生じますか。
 
 →基本編はこちら
カテゴリー : 

回答

▶基本編で選定した化学防護手袋の材質が、使用物質に耐えられません(溶解・膨潤など劣化します)。
 
 使用物質に耐える材質の手袋の下に、2重履きで耐透過性のインナー手袋を使用することも有効です。
 
▶複数の薬品の混合物の場合はどうしたらよいでしょうか。
 
 混合物中の全ての物質に対して、作業時間中に破過しない材料から手袋を選定してください。
 全ての物質に対して破過しない材料が存在しない場合は、対応方針をご検討ください。
 考え方の例
 例 1)混合物中の複数の化学物質に対する破過時間が最も長い材料から手袋を選定する
 例 2)混合物中の化学物質がいずれも透過しないよう、複数の材料を選定する(2重履きするなど)
 材料の選定が困難な場合は、個別に保護具メーカーにSDSを提示してご相談ください。
 
 
▶対象物質が性状が個体の場合も同様の義務が生じますか。
 
 多くの乾燥した固体の化学物質の取扱いの場合、室温付近の温度においては、手袋の材料を殆ど透過しないため、任意の化学防護手袋を着用することができます。
 ただし、以下の条件では、透過する可能性があるため、透過する場合には不浸透性の化学防護手袋の着用が必要です。
 □ ナノ粒子状物質の場合
 □ 固体が昇華する物質(ナフタレン、ヨウ素など)の場合
 □大気中の水分を吸収して液体化する物質(水酸化ナトリウム、塩化カルシウム、クエン酸など)の場合
 □固体物質が空気や水分と化学的に反応する場合
 □固体物質が液体又は固体の他の物質と混合される場合
 
上記いずれの場合も、選定に迷う場合は必要に応じて保護具メーカーへ必要な製品の詳細情報をご確認ください。
 
[化学防護手袋の選定・確認時に必要な情報] 
項目 内容
取扱物質
(SDS記載情報)
・性状(固体/液体/気体)
・物質名
・CAS 登録番号
・各物質の含有率
作業 ・作業内容
・作業時間
 

厚生労働省,2024,「皮膚障害等防止用保護具の選定マニュアル 2024年2月版」を元に作成
 
※JIS T8116適合=あらゆる物質への耐性を担保するものではありません。
 使用物質に対する製品ごとの使用可否は、SDSと、作業内容・使用時間をご提示の上個別にお問い合わせください。
 
※本ページのリンクは全て2024年3月1日現在の情報です。リンク切れの際はお手数ですが下記アンケートよりお知らせください

この内容で解決できましたか?

よろしければご意見等お聞かせください! ※お問い合わせを入力されましてもご返信はいたしかねます