結論としては、HF-1700Nでは窒素ガスフロー状態でも最高使用温度に違いはございません。
HF-1700Nで使用している、二硅化モリブデン発熱体は表面の酸化物が保護膜となり、高温での使用が可能になります。そのため、ご懸念のとおり不活性雰囲気や還元雰囲気、高真空中では酸化膜が破壊され、大気中ほど高温で使用できない場合がございます。
しかし、HF-1700Nの炉体は密閉構造ではないため、不活性ガスをフローしても、完全に不活性雰囲気にはならず、結果的に酸化膜が破壊されるまでには至りません。
また、何らかの要因で酸化膜が剥離した場合は、「インストレーションプログラム」という酸化膜を付与するプログラムで、大気中で運転していただくことで、再生することも可能です。
上記のようにHF-1700Nのガスフロー機能は、完全にガス置換ができる訳ではない点は、カタログにも明記している通りです。ご了承願います。