警報設定とは、制御対象物の温度が、あらかじめ設定した温度を超えて上昇・または下降した場合に、
電圧出力をOFFし、過熱・または過冷却を防止する機能です。
通常の温度調整時に動作するリレーとは別回路で組み込まれている電圧出力遮断用リレーにて、電圧
出力を遮断します。温度調整用リレーの故障時などに、過熱・または過冷却を防止致します。
イベント機能が作動した場合、操作パネル部の「Eventランプ」が点灯します。
温度設定方法としては2種類あります。
・偏差上限・偏差下限・偏差上下限範囲
設定温度(SV)に対して、設定した偏差を超えて温度が上昇・下降した場合に動作します。
例えば、SVを85℃、偏差上限温度を50℃に設定した場合、温度が135℃を超えると動作します。
・絶対値上下限・絶対値上限・絶対値下限
設定温度(SV)に関係なく、設定した絶対値を超えて温度が上昇・下降した場合に動作します。
警報設定の付加機能は4種類あります。
0 付加機能なし
警報機能は動作しません。
1 出力保持
警報が出力された際、温調器本体の電源をOFFするまで、電圧出力はOFFとなります。
設定温度以下になっても、自動復帰はしません。
2 待機シーケンス
温調器の電源をONにした際に、警報が出力される状況(警報設定温度を超える)
であった場合、1度目はその状態を無視して動作し、2度目の警報が出力された際に、電圧出力を
OFFする機能です。
設定温度以内になると、自動復帰します。
3 出力保持+待機シーケンス
温調器の電源をONにした際に、警報が出力される状況(警報設定温度を超える)
であった場合、1度目はその状態を無視して動作し、2度目の警報が出力された際に、電圧出力を
OFFする機能です。
設定温度以下になっても、自動復帰はしません。
TXN-700B の初期設定は、偏差上限:50℃、出力保持+待機シーケンス です。
詳細は、こちらの取扱説明書をご参照願います。