■そもそも実験・研究とは?
科学の、特に化学の実験は料理と同じ程度にお考え下さい。
スケール、レベル、危険度がちがうだけの話です。
実際、多くのステンレス製調理器具は実験に使われています。
測る、温める、冷ます、凍らせる、砕く、混ぜる、ろ過する...
すべて化学と料理は同じことを行っています。
レベルが何gか何mgか何μgかの違いです。
●甘いか酸っぱいか(酸性か塩基性か)は入れる調味料(薬品)の分量で決まります。
●パンを焼くときはイースト菌を2時間発酵させて(培養、インキュベーター)
膨らませてから180℃に加熱して30分焼きます。(タイマー付き定温乾燥器のSVスタート)
●大きな玉ねぎよりみじん切り(粉砕)にしたほうが早く火が通りますが、空気に触れる面積が
大きくなるので早く痛みます(酸化)
●魚を焼いても換気扇回せばいいだけですが、実験では人体に有害なガスが出るので
ドラフトチャンバー内で換気しながら加熱する必要があります。
このように料理ではレシピと呼ばれるものが実験にもあります。(プロトコール)
いまはWeb検索すればどんな情報でも手軽に入手できます。
このように大学では結果がわかっている「実験方法」を学びます。
料理が得意な人は手際が良いため 短時間で多くの実験を行うことができます。
研究は結果が予測できないため、様々な条件の下で
様々な組み合わせ実験を行い、安定した結果が得られれば
「おそらくそれが正しいだろう」ということで発表して
世界中の研究者に検証してもらいます。
■量・数字をイメージする
単身者用の冷蔵庫はおよそ何Lでしょうか?(100-150L)
ライターの炎はおよそ何℃でしょうか?(800℃~)
1Lは10cm×10cm×10cmの容器とご存じですか?
お風呂にお湯は240L程度入ります。
マヨネーズの
粘度はどの程度ですか?(8000cP)
アルミの板は300℃以上で曲がる(反る)ステンレスは500℃で
ということからホットプレートの天板素材が決まります。
オフィスの机の高さは600㎜ 実験台はたち作業もあり800mmが一般的です。
このように身近なものでサイズ・スケールを意識できれば
お客様の問い合わせも具体的にイメージすることができます。