★ORP計とpH計はどちらも水質を、どんなものが
どれほど混ざっているかを調べる機器です。
排水処理を例にとると、二つは下記のように使い分けられています。
★pHが酸性・アルカリ性の尺度で
H+(水素イオン)という
特定のイオンの水溶液濃度を測定しているのに対して
ORPは、酸化力・還元力の尺度で酸化・還元に関連する
全てのイオンを対象として定義づけられています。
やってることは電圧測定なのでほぼ同じです。
pHとは電極が異なります。
ORP測定の用途はメッキの廃水処理、塩素ガスの除害処理、下水処理などがあります。
ORPは、水中での酸化性物質(溶存酸素や、消毒に用いられる
次亜塩素酸ナトリウム、3価の鉄イオンなど)と、
還元性物質(2価の鉄イオン、硫化物、有機物など)の物質量のバランスで決まります。
プラスの数値が高いほど「酸化力の強い」水、
マイナスの数値が大きいほど「還元力が強い」水であるといえます。
※ORP計の値の範囲は 概ね -2000mV~2000mVです。
※ORP電極には校正は特に必要ありません。
ただし、ORP標準物質を測定し、正しく作動するかどうか確認することが必要です。
1-5771-01 ORP標準液用粉末 89mV 160-51
1-5771-02 ORP標準液用粉末 258mV 160-22
等 測定値の近い方1種類を使用します。