真空デシケーターで発生するクラック(ひび割れ)の原因としましては、
大きくは以下の2通りになります。
(1)大排気量の高真空の真空ポンプを使用した場合
(2)有機溶剤等の溶剤により内部汚染された状態で高真空にした場合
(1)の場合には、クラックは応力的に弱い部分の1箇所より発生することが多いです。
(2)の場合には、クラックは庫内全体に微視的な状態で発生し、
真空にすることで大気からの応力により、複数箇所によりクラックが成長することがよくあります。
また有機溶剤を庫内に入れて使用している場合、真空にすることにより溶剤がより蒸発しやすい状態になり、
庫内に蒸気として広がり、この蒸気により庫内表面が侵されてしまいます。
※PC(ポリカーボネート)製の真空デシケーターの場合には、有機溶剤はご使用しないようお願い致します。
直接使用していなくても化学実験室の雰囲気中有機溶媒ガスの付着によりクラックが入る可能性があります。
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